コロナウイルスが世に蔓延して2年半近くになるのだろうか。
今年のゴールデンウィークは、移動の制限がない状況下であったため、しばらくぶりに賑やかな雰囲気のあったものであった。
しかしながら、以前のそれとは別のもので、全てが元の通りにとはいかなくなってはいる。
ましてや、外国からの旅行者がほぼいない中の行楽シーズンなので、そうした賑々しさは皆無に等しい。
日本の経済も諸手を挙げて良いとは言えない、むしろ悪化の一途というべきなのだろう、人ではあるもののいい意味で散財しているようには、到底感じられないのである。
少し、ホッとしたのが飲食のお店に人が戻って来ていること。
上の写真は、横浜・野毛にある居酒屋での料理とお猪口だ。3年ぶりにようやくおじゃますることが出来た。
「大将、ご無沙汰してます。」
の挨拶はせめてものお詫びのようなもの。常連とまではいかないが、横浜に足を運べば、立ち寄っていたお店で、地元のかたが数多く訪れ賑わいを見せていた。
大将の奮闘ぶりは、このコロナ禍のあいだSNSで拝見していたが、想像を超えるご苦労があったと思われる。クラウドファンディングやお店の時間を工夫して、なんとか店を続けてこられた。
大将のお店だけでなく、野毛界隈を始め日本各地の飲食店は、大打撃を受けた。飲酒、大勢での宴会、食事、声を出しての会話が目の敵の様に世間に広がったのは、周知の事実だ。
ひとえに、利用をする客の側にそもそも責任はあるのだが、それが罷り通るはずもない。我々人間は非常に弱いもので、俺だけ、私だけではない、と開き直ったとたんに、秩序が脆くも崩れてしまう。
収まっては増え、収まっては増えの繰り返し、無策というべき政治・行政の後だしジャンケンは、勘ぐりをしてしまうと、一部の利権と繋がってはいまいか?という風に思う。ただ、証拠はない。
我慢を重ねて、ようやくある程度までの制限が取り払われた今回、お店が活況であることに、うれしく思ったのは私だけだろうか。
油断は禁物だ。
この後また、おそらく数字がまた増えるだろう。
その後にどう我々が動くべきか。
国や学者はどう考え、対処をしていくのか。
ひとつ言えるのは、
いつも貧乏くじを引くのは国民である、それに尽きるのではなかろうか?