ソダシ❣️

完勝、と言っていいでしょう。

 

第17回ヴィクトリアマイル(G1)は吉田隼人騎手騎乗のソダシが優勝、勝ちタイム1分32秒2でした。

 

最終的には4番人気となったソダシ、スタートよく前につけ、3番手から4番手の内をとって進めると、4コーナーから直線へは手応え十分。前が開くと逃げたローザノワール、外に合わせたレシステンシアを交わして抜け出し、ゴール板を先頭で駆け抜けた。

 

上がり33秒4も先行してのタイムならば秀逸、ソダシらしい先行抜け出しのレースぶりだった。馬場の回復も進んだこともあり、タイムもますまずでスローの流れもソダシに向いた様子。府中のマイル戦では2歳時にアルテミスSを勝っており、阪神JF桜花賞のG1を含めても芝のマイルでは負けなしだ。前走のフェブラリーSも、ソダシらしさは垣間見えての3着だけに、マイルくらいが一番合っているようにも思える。

 

次走は北海道シリーズとの報道もあるが、安田記念よりは一息入れての適鞍探しがいいかもしれない。札幌記念連覇を目論むか?

 

2着フィールドルージュは、3番人気と高い支持を集めただけの力は充分見せた。そもそも桜花賞3着の実績で、オークス以外は崩れない重賞2勝は伊達ではなかった。道中接触したとあるが、それでも前で粘り込んだレシステンシアを交わしての2着は価値がある。

 

3着レシステンシア、横山武史騎手のコメントによるとやや距離が長いが馬の根性に救われたとの日刊スポーツの記事にある。この馬も阪神JFの覇者であり、前走の高松宮記念は逃げ伸びきれずの6着が影響しての6番人気は、やや見くびられたかも知れない。

 

驚きは4着ローザノワール。逃げて粘り込み、あわやの僅差。田中勝春騎手も勝った!と思ったくらいの好騎乗だった。型にはまるとしぶといタイプだけに、今後も見逃せない。

 

5着ソングラインは内枠が響いた印象に思える。

 

1番人気に推されたレイパパレは12着大敗。スタートでつまづく不利、落馬寸前だったが持ち直して前に付けたものの、直線が案外。明確な敗因がわからないと言われるが、おそらくはスタートに尽きるかもしれない。マイル戦は実績があるものの、中距離中心が続いたタイプが勝てない傾向にもあるので、致し方なしかも。

 

1年ぶりのデアリングタクトは6着。

自身初めての掲示板外になったが、上位に食い込める走りを見せてくれた。難儀な故障からよくここまで復帰してくれたと拍手したい。無事であれば宝塚記念を視野にとの話があるが、脚を充分ケアして次走へ鋭気を養ってほしい。力落ちでは決してない。

 

終わってみれば、東京マイル戦に強い産駒が上位に来ている。実績のある馬をよく吟味していく、これが大事なのかも知れない。